電球のように輝く真空管
こんにちは、カースポット守山の藤田です。
楽しみにしてくださっている方がいらっしゃれば幸いですが、
今日は、またまた真空管のお話です。
今日ご紹介するのは、VT-25(10)、VT-62(801)という真空管です。
以前にVT-52をご紹介したとき、VTという型番は軍用管とご説明しました。
こちらも同じように、軍隊の装備品として使われていた真空管に
VTという型番が割り振られています。
ただ、今回のVT-25、VT-62は民生用として一般にも使用されておりまして、
そちらの用途用に10とか801という型番が使われておりました。
まずはアンプのご紹介です。
こちらは北海道にある真空管アンプのお店、AudioCollectionsさんの
VT-25モノパワーアンプです。
モノアンプなので、2個セットでステレオとして使えるアンプです。
こちらはお店の店長自らがネットオークションに出品されているのを落札しました。
店長のサイン入りです。
モノラルアンプなので割とシンプルな内部状態ですが、
空中配線という立体的な配線方法が職人技を感じさせます。
このVT-25という真空管の最大の特徴は、フィラメントが明るく輝くということです。
こちらはVT-25(10)よりも古い世代でUX-210という真空管で、
ナス管と言われる形状が本当に電球みたいです。
これはトリタンフィラメントと言うそうですが、一部の真空管で採用されています。
こちらはRCAのVT-62ですが、これもトリタンフィラメントです。
一方で、VT-25Aという真空管もあるのですが、こちらは明るく光りません。
これはWestern Electric社製ですが、先日ご紹介したVT-52と
マイカの形状がそっくりです。
これらの真空管は、出力が1.5W程度しかなく、
大きな音がでないのではと心配していたのですが、
一般家庭で使用する限りでは、能率の低いスピーカーでも充分な音量が得られます。
音質は、一般的に真空管っていい音がしそうと想像するような音が出てきます。
倍音という響きが多めで、高音がスーっと伸びる感じです。
リラックスしてゆったり、いつまでも聴いていたいと思う真空管です。
さて、最後に今日の1枚です。
Grace MahyaのLast Live at DUGです。
オーディオショップでデモ用としてよく使われる録音の良い1枚です。
ライブ感も良く出ていて、ジャズボーカルの名盤だと思います。
それでは今日はこの辺で失礼いたします。
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