王様の逆襲
だいぶ暖かくなってきましたね。
春が待ち遠しいです、藤田です。
今日は、久しぶりに(?)真空管のお話です。
前回、1月8日のブログで、数ある真空管の中で一番人気があり、真空管の王様と
言われているのがWestern electric社製の300Bであるとお伝えしました。
例によって、私の所有しているアンプから
こちらは以前ご紹介した、アンプSHOPミズナガさんに作っていただいた
300Bのシングルアンプです。
一次増幅管に310Aという真空管を使用しており、一般的に91B型と呼ばれる
アンプです。
天板の部品配置のデザインなどは私がデザインしまして、大変思い入れのある
アンプです。
内部構造です。
数々の高品質なパーツを用い、職人技の技術で組み上げられた逸品だと思います。
310Aと300Bとをつないでいるコンデンサをカップリングコンデンサと
言いますが、簡単に交換できるようになっております。
カップリングコンデンサは音質に大きく影響すると言われており、
好みで交換する楽しみのあるアンプです。
今日は、Western electric社製の300B(以下:WEの300B)について
もう少し詳しくご紹介してみようと思います。
WEの300Bはこんな形の真空管です。
ピンは4本出ておりまして、
太いピンが2本、細いピンが2本出ています。
間違えて差すと一発で昇天されてしまいますので注意が必要です。
上から覗きますと、鉄板が見えますが、これを(トップ)マイカと言います。
WEの300Bはマイカがおむすび型をしているのが特徴です。
WEの300Bは、あまりにも人気があるので、たくさん偽物が出回っていますので、
機会があれば見分け方もお伝えしたいと思います。
上の写真のWEの300Bは1960年台~80年台に製造されたものですが、
古いものになると1940年台から存在するようです。
ここにはありませんが、刻印という彫り込みが入ったWEの300Bが
存在するようです。
私も現物は見たことがありません。
次に古いのは、1950年台に製造された、一般に”オールド”と呼ばれている
WEの300Bです。
ハカマと言われる黒いベース部分に製造ロットが印刷されているのですが、
3ケタのものをオールドと呼ぶようです。
WEの300Bは1988年に一旦、製造を終了しましたが、1990年台に
復刻版として再販されました。
比較的入手しやすいのは復刻版かもしれません。
マニアに言わせると、WEの300Bは古いものほど音が良いそうです。
たしかに年代によって音質は違いますが、私には、それぞれに魅力があるように
思います。
復刻版のWEの300Bは音が太く、現代の高音が良く出るスピーカーと
相性が良いように思います。
今日は、日本一マニアックなスバルスタッフブログになってしまったかも
しれません。
スバルと関係する話題でもありませんでしたが、良いものを見極めてくださる
スバルユーザー様の心に響くものがあれば幸いです。
それでは今日はこの辺で失礼させていただきます。
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